Dance Fanfare Kyoto

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上田誠からダンサー・役者に4つの質問「ダンスコメディ・呼び出さないで!アフタースクール」 (Dance Fanfare Kyoto vol.03)

ダンスコメディ「呼び出さないで!アフタースクール」の演出は京都を拠点に全国的に活動を展開している劇団、ヨーロッパ企画主宰の上田誠さんです。 出演は5人のダンサーと、2人の役者の計7人。 どんな作品になるのか?出演者はどんな人? 上田さんから出演者への質疑応答で、ダンスコメディ「呼び出さないで!アフタースクール」紹介します!

普段はコメディをしてますが、今回はダンスファンファーレに誘ってもらいました。
学校で、気になっていた別のグループから放課後呼び出されたような、
ドキドキしつつも晴れがましい気分です。
ヨーロッパ企画の日記から上田さんの作品へのプロセスを抜粋はこちら

1979年京都生まれ。作家・演出家・構成作家。ヨーロッパ企画の代表であり、全公演の脚本・演出を担当している。2010年、構成と脚本で参加した『四畳半神話大系』が第14回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門で大賞受賞。2014年、第32回京都府文化賞奨励賞を受賞。
http://www.europe-kikaku.com/

ダンスをやろうと思ったきっかけは?
BATIKの『sideB』という作品に衝撃を受けて。
ダンスをしていて面白いときはどんなときですか?
予測不能なことがおこる事や、即興なのにユニゾンになった時など。
ダンスを観ていて面白いときはどんなときですか?
見た事がない動き、光景が見れた時。自分の身体が自然に動く時など。
ダンス以外で、ここからはよく影響を受けている、みたいなものってありますか?
漫画や映画。作品構成や人物配置、思想に影響を受けている。

ウミ下着主宰。演出家・振付家・ダンサー。1986年大阪府出身・在住。大学在学中にコンテンポラリーダンスやポストドラマ演劇に出会い、創作を始める。2012年国内ダンス留学一期生に奨学生として参加。近年は演劇作品への振付・出演も。2013年~釜ヶ崎芸術大学ダンス部・講師。
http://umishitagi.com/

ダンスをやろうと思ったきっかけは?
6才から習っていたバトントワリングの選手としての勉強のために始めたダンスだったが、バトン独特の失敗してはいけないみたいな変な緊張感のないその解放感にはまったから。 と同時にバトンの勉強のために見ていた舞台に、『私はこれをするしかないと』強烈な憧れ以上の感情を感じたから。 と世間的には必要があればここまでを話しているけど、ほんとは大事なポイントがもう一つ。バトンの練習はほんっとにハードで1日12時間練習していたのですが、 そのお昼ごはん休憩の際、あまりに疲れていたせいか私が当時オタクレベルで見ていた宝塚歌劇のパロディーソロショーをなぜだか始めてしまったのだけど、 それがババ受けして、めちゃめちゃ怖くて厳しかった先生すら椅子からずり落ちるほど笑ってくれたという経験があったから。 自分が投じた何かが空気を一変させた瞬間を不覚にも目の当たりにして、身が全てを創り出す舞台での活動にさらなる確固な魅力を感じたから。 当時はミュージカルなどへの興味だったけど、そこからさらに『身一つ』の枠に絞り込んでコンテンポラリーダンスに行き着いたと思う。でも、ダンスに行き着いた事は非常に自然だったと心から思う。
ダンスをしていて面白いときはどんなときですか?
・稽古場で、妄想と想像が連なり、目の前に形あるものは何もないのに、でも一緒に作業している人間の間には強烈なイメージを持たせ、爆笑で立てなくなるほどの瞬間がかなり頻繁に訪れる事。 ・同じ動きをひたすら練習していて、何だかすんなり流れないところが流れ始める瞬間。ある意味ランナーズハイ。 ・緊張感がもたらす頑張り屋の自分。 ・色々できない事に出会ったとき。もぉ、むちゃくちゃになるから。
ダンスを観ていて面白いときはどんなときですか?
・必死さを感じた時 ・妄想やら想像やら共感できたと感じた時 ・ええ動きを見た時 ・世界がぐいぐい変わった時
ダンス以外で、ここからはよく影響を受けている、みたいなものってありますか?
・散歩中の犬 ・吉本新喜劇新座長すっちー&FUJIWARAの原西さんの動き ・映画。スローモーや静けさ、広さ、高さ、速さの感覚。 ・スポーツ

大阪芸術大学卒業。米国でのダンス留学を経てダンサーに。国内外の振付家の作品で、ヨーロッパ、米、アジア、中東での公演に出演。振付家としても活動。ソロ作品や、ブラジル人アーティストとの共同作品発表の他、最近はやなぎみわの作品で演者/振付家として参加。

ダンスをやろうと思ったきっかけは?
高校生の頃、身体を壊して転校した先の高校にて行われた「ヤング・アメリカンズ」という、20名ほどの若い外国人たちと高校生が一緒になって、三日間でミュージカルを作るという企画に参加しました。 この時に感じた、舞台で自分を表現する楽しさ、気持ちよさがもう刺激的で快感で、その中でもダンスが一際楽しく、すぐにその高校のダンス部に入部したのがダンスを始めたきっかけです。
ダンスをしていて面白いときはどんなときですか?
自分と自分以外のものとの繋がりを感じたり、一体化したとき。無我夢中になっているとき。楽しい気持ちを共有出来ているとき。
ダンスを観ていて面白いときはどんなときですか?
その世界に浸れているとき。何かわからないけど気持ちが高揚するとき。
ダンス以外で、ここからはよく影響を受けている、みたいなものってありますか?
恩師や家族、友人、お世話になっている方々の存在です。あとは好きな本や音楽、YouTubeなど。

1990年北海道生まれ。17歳より踊り始める。日本芸術専門学校ワールドダンス学科卒業。ダンサー、役者として「ベニバラ兎団」、「アロック・DD・C」などの公演に出演。2014年「国内ダンス留学@神戸」3期ダンサーコースに奨学生として参加。
(撮影:岩本順平)

ダンスをやろうと思ったきっかけは?
母が友人の紹介で大人のダンスクラスに通い初めて、その教室の子供クラスに通いはじめたのがきっかけです。小学校三年生の時です。
ダンスをしていて面白いときはどんなときですか?
なかなかその瞬間はこないんですけど、リミットを越えられることだと思います。体が「ダンス」の状態になる。 感覚がクリアになり、体を脳がセーブしないので次の日は筋肉が悲鳴をあげます(笑)でも何をしている時よりも「生きている」ということを感じられる瞬間だと思っています。
ダンスを観ていて面白いときはどんなときですか?
体感できること。五感で感じられるダンスは面白いです。味覚はなかなか難しいですけど、視覚、聴覚、触覚、嗅覚で味わえるダンスは面白いと思います。
ダンス以外で、ここからはよく影響を受けている、みたいなものってありますか?
本からはよく影響を受けていると思います。 最近は池澤夏樹さんの「スティルライフ」という小説がお気に入りです。 登場人物の心理描写や情景描写がとても巧みで美しい本です。

1990年生まれ。愛媛県出身。2009年日本女子体育大学舞踊学専攻入学。「全日本高校大学ダンスフェスティバルin神戸」にて文部科学大臣賞受賞。2014年「国内ダンス留学@神戸」2期修了。近年はoff-Nibroll、黒沢美香の作品に出演。 (撮影:小椋善文)

ダンスをやろうと思ったきっかけは?
ロンドンで舞踏の公演をみて、とても演劇だと思って、これもダンスならやりたいと感じたから。
ダンスをしていて面白いときはどんなときですか?
動く理由が見つかったとき。
ダンスを観ていて面白いときはどんなときですか?
これは演劇だ、と思う時。
ダンス以外で、ここからはよく影響を受けている、みたいなものってありますか?
友人、建築物、旅行、鴨川、演劇

英国Rose Bruford College で演劇を学ぶ。’10年より京都を拠点に活動。俳優、ダンサーとして松本雄吉、マレビトの会、KIKIKIKIKIKI、等の作品に出演。 ‘11年より、川那辺香乃と共にBRDGという名前で演劇作品を創作している。
http://brdg-ing.tumblr.com/

劇をやろうと思ったきっかけは?
きっかけですか…。はっきりとはないです。気づいたら芝居をやっていました。
劇をしていて面白いときはどんなときですか?
観ている人が、芝居中のそれぞれの場面で、それぞれに感情移入しているんだなぁって思う時ですかね。創られた空間なのに、ちょっと滑稽で不思議な事だなぁと。
劇を観ていて面白いときはどんなときですか?
例えば、死神なんて見たこと無いのに死神役をするとか、役者さんが現実的じゃないものを演じているのを見てるのは楽しいですね。
劇やドラマや映画以外で、ここからはよく影響を受けている、みたいなものってありますか?
ドラマや映画に近いかもしれませんが、一番影響を受けているのは「トムとジェリー」です。子供の頃にテープが擦り切れるほど毎日観てました。あれは最高のエンタテイメントですね。

敬愛する「ラグビー」と「ホテル」をコンセプトに、<Funny><Interesting><Emotional><Hospitality>の精神のもと、紳士的な振る舞いと限りなくコメディに近い芝居を日々探求している非秘密集団THE ROB CARLTONに所属。

劇をやろうと思ったきっかけは?
お楽しみ会や学祭でのちょっとした成功体験。
劇をしていて面白いときはどんなときですか?
どうやったら面白いかなあって考えてる時。
劇を観ていて面白いときはどんなときですか?
劇でしか観れない表現が観れた時。
劇やドラマや映画以外で、ここからはよく影響を受けている、みたいなものってありますか?
お笑いが好きなので、意識は特にしてないけど、影響受けてるかも。

’04年、第16回公演よりヨーロッパ企画に参加。 以降、ほぼ全本公演に出演。 ゴジゲン、ポツドール、山田ジャパンなど外部の舞台や、ドラマ・映画への出演も多い。

タイトルダンスコメディ「呼び出さないで!アフタースクール」
演出 上田誠(ヨーロッパ企画)
演出助手・出演 中西ちさと(ウミ下着)
出演 岩間華奈子、土佐和成(ヨーロッパ企画)、藤原美加
松本芽紅見、村角ダイチ(THE ROB CARLTON)、山口惠子
日程 2015年 5月29日(金)19:30、30日(土)19:30、31日(日)17:00
場所 元・立誠小学校 1階 講堂 google map
料金 2,200円(当日券 +300円)
上演時間 50分~60分

関連PROGRAM

PROGRAM DIRECTOR

上田誠(ヨーロッパ企画)うえだまこと

1979年京都生まれ。作家・演出家・構成作家。ヨーロッパ企画の代表であり、全公演の脚本・演出を担当している。2010年、構成と脚本で参加した『四畳半神話大系』が第14回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門で大賞受賞。2014年、第32回京都府文化賞奨励賞を受賞。
http://www.europe-kikaku.com/