「火を囲み、はなす」実施レポ | PROGRAM06 Listen, And... / around Kyoto -≪ダンス≫と≪社会≫を横断する。 | PROGRAM | DANCE FANFARE KYOTO

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いよいよ、Dance Fanfare Kyoto vol.3のプログラムの1つ、「Listen, and / around kyoto」が始まりました! 今回会場となったweekend cafeは、高倉塩小路交差点の南東角にある空き地にある、期間限定の共有空間。3月から美術家の小山田徹さんが企画し、小さな火を囲みながら、地元の人、学生、サラリーマン、観光客など様々な人が行き交っています。
協力:京芸 Transmit Program #6 still moving(2015.5.10で終了)

実は、このプログラムの名前を考えている時に、1番最初に思い描いたイメージが、まさにこのweekend cafeで行なわれている「火を囲み、はなす」ことでした。 他分野を横断する際に必要なのは、その場で起こっていることに耳を澄ませることができるかということだと思います。それが、「火」を目の前にすると、そんなに気をつけようとしなくても自然にできちゃうんだよなぁ。 そんな魅力に囚われ、そしてこのことをいろんな人とシェアできたらいいなと思い、第一弾のイベントとして小山田さんのところに行ってきました。

イベントの最初は、参加者の方々と一緒に小山田さんを囲んでお話をお伺いしました。
「ちっちゃな火を囲む」(通称、ちび火)という、5年ほど前に始まった取り組みから、ダムタイプの活動、そこにつながる90年代のweekend cafe、そしてバザールカフェのお話など、当初30分の予定が20分オーバーとなり、すごく充実した時間となりました。

この話を通じて、どうしたらみんなが心地よくその場にいることができるのかをずっと考えてきた小山田さんの姿勢を見ることができました。 そして、原始から人間が獲得してきた「火」という存在について。 「昔から人間は火を囲み、生活をしてきたはず。それがこの時代になって、火が身近な存在ではなくなってきている。だから、人間の風景や体験のなかに、「火」を持ち込まないと、と思っている」という話もありました。 (ちなみに、今回の最年少参加者は1歳の女の子!)

トークの後は、参加者各々が持ってきたものを焼いて食べて、たくさん話して帰りました。(食べ物は、ソーセージ、じゃがいも、りんご、干しいも、マシュマロ、ししゃも、などなど) そして、「生活のまわりは、いろんなことでつながっている」という言葉や「社会の問題も表現の問題も、根っこは同じで、1つを解決したらいいかというとそういうことじゃない。生活に取り組む自分の姿勢と、表現することはつながっていると思う」とおっしゃっていることが印象的でした。

Dance Fanfare Kyoto vol.3の第一弾の実施イベントだったので少し緊張したものの、小山田さんとちっちゃな火のおかげでたのしい一夜となりました。参加者の皆様も、ありがとうございました。
次回は、5月17日(日)14:00~17:00実施「作品をみながら、はなす」です!詳細はこちら→

小山田徹  こやまだとおる

1961年鹿児島に生まれる。京都市立芸術大学日本画科卒業。1984年、大学在学中に友人たちとパフォーマンスグループ「ダムタイプ」を結成。ダムタイプの活動と平行して1990年から、さまざまな共有空間の開発を始め、コミュニティセンター「アートスケープ」「ウィークエンドカフェ」などの企画をおこなうほか、コミュニティカフェである「Bazaar Cafe」の立ち上げに参加。日本洞窟学会会員。

川那辺香乃  かわなべかの

滋賀県出身・京都在住。様々な地域での公演やアートプロジェクトに参加し、2012年頃より、京丹波町にある旧質美小学校で「423アートプロジェクト」を続けている。また、滋賀県で障害者の文化芸術活動の企画・運営にも携わっている。同志社大学大学院総合政策科学研究科SIコース修士課程(前期)在学中

Listen, and… / around kyoto
日程 1) 4月25日(土)19:00~ (自由解散)、
2) 5月17日(日)14:00~17:00、
3) 6月27日(土)10:00~14:00(昼食込み)
※会場は各回異なります。詳細はこちら→
参加費 無料(飲食等の実費あり)
参加人数 各回20名程度
ご予約・お問合せ contact@dancefanfarekyoto.info
予約方法 上記アドレスへ、タイトルを「listen and 予約」とし、
本文に「ワークショップ名」「参加人数」「電話番号」
を記入し送信してください。
事務局からの返信を以て予約完了とさせて頂きます。